• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

大脳皮質特異的遺伝子改変システムの改良とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 13680917
研究機関理化学研究所

研究代表者

岩里 琢治  理化学研究所, 行動遺伝学技術開発チーム, 研究員 (00311332)

キーワードトランスジェニックマウス / PAC / 神経科学 / プロモーター / Emx1 / 条件的遺伝子ノックアウト / 免疫組織化学 / Cre / loxP
研究概要

近年、マウス逆行性遺伝学の技術が、脳の発達、高次機能の研究に用いられるようになり、大きな成果をあげている。この手法をさらに効果的に用いるためには、脳の特定の領域に特異的に遺伝子を発現させたり、欠損させたりする技術の開発が重要である。本研究では、胎生期から成体にいたるまで、背側終脳に限局した発現様式を示すホメオボックス遺伝子Emx1のプロモーターを単離することと、それを用いて背側終脳特異的な遺伝子欠損システムを開発することを目的としている。私は、先にPACクローンのEmx1遺伝子領域に、大腸菌の相同組換えを利用して、Cre組換え酵素遺伝子を挿入し、それを用いて3系統のトランスジェニックマウスを作製した。本年度はまず、3系統のEmx1-CreトランスジェニックマウスにおけるCre/loxP組み換えのパターンを解析した。Emx1-Creトランスジェニックマウス3系統のそれぞれと、CAG-CAT-Zレポータートランスジェニックマウス(大阪大学・宮崎純一先生より分与)を交配し、両方の遺伝子を持つダブルトランスジェニックマウスを作製した。発達段階を追って、脳の切片を作製、LacZ染色を行ない、組み換えのパターンを解析した。その結果、3系統のトランスジェニックマウスの全てで組換えのパターンが、生後から成体に至るまで、常に背側終脳に限局することがわかった。また、興奮性神経細胞では組換えが起きるが、抑制性神経細胞では起きないことがわかった。さらに、Cre蛋白質の発現パターンを検討するために、Cre抗体の検定を行なった。2種類の市販の抗体を用いて条件検討を行なった結果、感度の点で少し問題点が残るが、一定の発現量がある細胞は免疫組織化学的に検出することが可能となった。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi