研究課題/領域番号 |
13680960
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研究機関 | 明倫短期大学 |
研究代表者 |
佐野 裕子 (佐野 正枝) 明倫短期大学, 歯科技工士学科, 教授 (30300099)
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研究分担者 |
馬場 勝也 (財)歯友会付属医療機材研究所, 研究員
石川 俊一 (財)歯友会付属医療機材研究所, 主査
藤口 武 明倫短期大学, 歯科技工士学科, 助教授 (80300101)
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キーワード | 加熱放射線照射 / 傾斜高分子材料 / 硬度 / 原子間力顕微鏡 / 接触角 / 吸水率 / グルコース付着量 / 細胞毒性試験 |
研究概要 |
本年度は、口腔機能学的見地から、昨年度設定した開発目標値へ近付けるため、設定した2種類の高分子材料ポリカーボネート樹脂、アミド樹脂(以下、PC、PAとする)の物性が向上し傾斜特性が付与されるよう加熱放射線照射を継続して行い、その結果を日本バイオマテリアル学会で発表し、レビューを受けた。また、得られた傾斜高分子材料の実用化への有用性を考察した。 1.研究実績 歯質代替傾斜高分子材料の開発の経緯を報告する。 1-1 PC, PAの物性試験用試料を酸素濃度、温度モニター等で環境を一定条件下にした状態で、PCは150℃加熱、窒素中、吸収線量1.75〜7.00kGyの電子線照射を行い、PAは140℃加熱、真空中、2.5〜100kGyのγ線照射を行った。 1-2 放射線照射によって得られた新材料の物性試験を行い、向上率を算出、統計処理後、メディカルディバイスに対する材料として有用な知見を第24回日本バイオマテリアル学会で発表した。 ・実施した物性試験は硬度、原子間力顕微鏡による表面性状観察、接触角、吸水率、口腔内環境の汚れ付着を想定したグルコース付着量である。 1-3 新材料(PC、PA)の細胞毒性試験、及びPCについては放射線照射前後ビスフェノールA(BPA)の測定を行い、安全性を確認した。 ・細胞毒性試験はV79細胞を用いたコロニー形成阻害法によった。 ・PCのBPAはGC-MS法より行った。 1-4 歯質代替高分子材料の実用化のため人工歯の照射実験を実施した。 1-5 研究代表者と研究分担者全員で検討会を開催し、物理化学的試験、生物学的安全性試験並びに実用化実験について総括的に評価し、本法の有用性を考察し研究報告を作成した。
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