1.児童・生徒、父母・保護者、地域住民の積極的参加を伴う学校自己評価活動の事例について、現地調査を含む、資料の収集・分析を行った。具体的な研究対象は、長野県辰野高校・軽井沢高校、大阪府の小中学校及び高等学校などとした。このような学校自己評価活動の分析に基づき、いわゆる「開かれた学校づくり」を進めるにあたって求められる教師のあり方、必要な意識改革を考察した研究成果を公表した。なお、学校の自己評価の理論と実践に関するより包括的なレビュー論文の公表を予定している。 学校評価に関連する日本の政策動向についてのレビューを行い、研究成果を公表した。 3.イギリス・ケンブリッジ大学の研究者を中心に進められている研究プロジェクトに関する資料・文献等を収集・分析するとともに、プロジェクト参加学校への訪問調査、セミナーへの参加、研究者らとの意見交流を行った。同プロジェクトは、学校の自己評価と外部評価との連携・統合という研究課題にとってきわめて重要な知見を提供するものである。現在、同プロジェクトについての比較研究的視野からの分析を行った研究成果の公表を予定しているとともに、同研究者らと国際的な共同研究を行うための準備を進めている。なお、上記研究プロジェクトとはJean Rudduck教授をコーディネーターとし、イギリス経済・社会研究審議会(ESRC)からの研究助成によるConsulting Pupils about Teaching and Learning Projectである。
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