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2001 年度 実績報告書

メキシコにおける先住民統合教育から多言語・多文化教育への変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710157
研究種目

奨励研究(A)

研究機関広島大学

研究代表者

青木 利夫  広島大学, 総合科学部, 講師 (40304365)

キーワードメキシコ / 先住民 / 多言語教育 / 多文化教育 / 二重言語教育 / 二重文化教育 / 先住民教育 / マヌエル・ガミオ
研究概要

本年度はまず、20世紀半ばのメキシコにおける先住民問題に関する文献・資料の調査・蒐集をおこなった。とくに、国内においては、1940年代にメキシコの人類学者らを中心に創設された米州先住民研究所の機関紙に掲載されたメキシコの先住民に関する記事や、他のラテンアメリカ諸国における先住民教育に関する記事を中心に文献を入手した。さらに、メキシコの国立先住民研究所およぴその他の研究機関において、1950年代に国立先住民研究所が進めた二重言語・二重文化教育に関する資料調査を実施すると同時に、メキシコにおける先住民教育に関する文献を蒐集した。また、20世紀前半の先住民統合教育から20世紀半ばの二重言語・二重文化教育へと先住民教育に関する政策が転換する思想的背景を探るため、米州先住民研究所の所長を務め、メキシコの先住民問題研究および先住民政策の立案に深く関与した人類学者マヌエル・ガミオの著作を検討しつつ、現在、その翻訳作業を進めている。同時に、二重言語・二重文化教育を実施している地域における調査をもとにした先行研究に依拠し、こうした政策が実施されるにいたった背景や、その具体的な計画および実施状況などを検討した。本年度は、1950年代の先住民教育に関する政策の転換に関わる思想的・社会的背景や新たな教育政策の内容を検討するにとどまり、こうした変化のなかで、実際に教育を担う教師や住民の対応を探るまでにはいたらなかった。来年度は、再びメキシコにおいて文献・資料調査を実施し、二重言語・二重文化教育を担っていた教師や住民の手による資料を調査・蒐集し、それをもとにこれまでの研究とあわせて、20世紀半ぱの先住民教育の変容に関して、実際の教育現場に焦点をあてて検討したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 青木 利夫: "新たな社会空間としての農村学校-20世紀前半のメキシコにおける農村教師をめぐって"地域文化研究. 27. 35-61 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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