• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

ロシア連邦における学校の管理運営体制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710168
研究種目

奨励研究(A)

研究機関藤女子大学

研究代表者

高瀬 淳  藤女子大学, 人間生活学部, 講師 (00274035)

キーワードロシア連邦 / 学校管理 / 学校裁量権 / 自律性 / 国家権力
研究概要

本研究は,「学校の自律的な管理運営を保障する制度とは如何なるものか」という問題意識の下,ロシア連邦における学校の管理運営体制に関する現行法制を教育改革の動向や教育行政制度の全体像を踏まえて総合的に分析するその構造と実態を明らかにすることを目的としている。
ソ連邦崩壊(1991年)によって誕生したロシア連邦は,「民主主義」と「市場経済」を理念とした国家づくりを志向し,これに基づき,個人や社会の多様なニーズに応える教育制度の構築を教育改草の基本課題としている。学校の管理運営についても,学校ごとに特色ある教育の提供を促進するため,教育活動,教職員の任用及び学校予算の運用等に関する学校の裁量権を拡大しつつ,その権限の執行にかかる意思決定を行う職位又は組織を学校自身の判断で設置・運用できると定められた。平成13年度においては,先ず,学校の管理運営に関する現行法制が,どのような背景・経緯のもとに成立したかの検討を行うため,ロシア連邦における教育行政制度の全体構造について,連邦,連邦構成主体,地方自治体及び学校のレベルごとに考察した。特に,ロシア連邦の教育行政制度の特色として,(1)教育行政にかかる国家権力が連邦と連邦構成主体の共同で行使されること,(2)国家と学校の直接的な関係を基本としていることを明らかにし,学校の裁量権拡大といった教育行政の分権化を意図した施策の一方で,教育に対する国家関与の度合いがむしろ強化されている可能性を指摘するに至った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高瀬 淳: "ロシア連邦における教育行政制度に関する一考察"人間生活学研究. 9. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi