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2001 年度 実績報告書

エチオピア南部における民族の難民化に関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710182
研究種目

奨励研究(A)

研究機関弘前大学

研究代表者

曽我 亨  弘前大学, 人文学部, 助教授 (00263062)

キーワード避難民 / ガブラ / エチオピア / 民族関係 / 歴史 / ライフヒストリー
研究概要

平成13年7月18日から10月13日にかけて、エチオピア南部Borena地区のSurupa町を中心に避難民生活を送っているガブラ・ミゴの人々を対象に現地調査をおこなった。ガブラ・ミゴは精度の高い太陽暦を持っており、各年には固有の名称がついている。今回の調査では、この太陽暦を活用しつつ、次の2点について、20代から80代までの男女40名を対象にインタビューを行なった。
(1)ガブラ・ミゴの歴史的再構成:エチオピア帝国(メネリク二世、ハイレ・セラシエ皇帝)やイタリア軍の侵攻、デルグ軍事政権と連邦政府がガブラ・ミゴに与えた影響や、近隣に住むオロモ系の民族ボラナとソマリ系の民族ガリとの民族関係を中心に、ガブラ・ミゴの歴史を再構成した。
(2)ライフ・ヒストリーの収集:ライフ・ヒストリー調査を行ない、個々人の難民経験や、民族関係や中央政府との直接的な経験を記録した。とくに(1)銃の入手時期や入手先と汎ソマリア主義との関係、(2)エチオピアの中央政府が転覆するたびに起きたといわれる諸民族によるガブラ・ミゴへの襲撃の場所や規模に留意して調査を行なった。とくにボラナについては、その年齢・世代システム(Gadaシステム)との関連について詳細に調査し、ガブラ・ミゴに対する襲撃との関連を探った。また(3)襲撃された原因を、ガブラ・ミゴがどのように解釈しているか聞き取りを進めた。さらに(4)平和時や難民化が進行した時期の日常的生活についても聞き取りを行ない、難民のプッシュ要因を探るとともに、帰還する要因(ホールド要因)を考察するための資料を収集した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toru Soga: "Reorganization of the Ethnic Framework : The Impact of the 1997 Election on the Gabra Pastoralists in Northern Kenya"Nilo-Ethiopian Studies. 7. 81-99 (2001)

  • [文献書誌] 曽我 亨(分担執筆): "講座 生態人類学 遊牧民の世界"京都大学学術出版会(刊行予定). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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