(1)香川景樹・黄中関係文献の調査・収集 岩国香川家・柏香川家に多数現存する自筆稿本・写本などの景樹・黄中関係文献については、順調に調査を進めつつあり、紙焼等複写資料の収集も少しずつではあるが増えてきた。また、関連資料所蔵機関(国文学研究資料館を含む)における文献調査も精力的に行うことができた。これに伴って、複写資料についても徐々に手元に集積されつつある。依然として、未開の調査領域は残されてはいるものの、計画に沿って、さらに引き続き調査・収集に努めたい。 (2)香川景樹ならびに黄中略年譜の作成 (1)の調査・収集の結果を踏まえて、先ずは景樹・黄中両人の全著作を中心にその文献学的・書誌学的意義を解析しつつ、その結果を年表形式で入力していった。まだまだ略年譜に留まるものではあるが、さらに継続して、次年度以降も内容のいっそうの充実を計りたい。と同時に、検索についても、十分なそれがなされるように考慮したいと考えている。 (3)京都香川家初代香川宣阿の歌業について (1)の調査の過程で、香川宣阿の新出資料に逢着し得たので、ひとまず研究ノートとして、整理・発表した。
|