• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

現代中国語移動表現についての研究:言語使用者の認識との関連において

研究課題

研究課題/領域番号 13710265
研究種目

奨励研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

丸尾 誠  名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (10303588)

キーワード中国語学 / 現代中国語文法 / 移動動詞 / 移動
研究概要

本研究者(丸尾)は、従来中国語においていわゆる形態変化がないため重視されてきた統語面からの分析のみではカバーできなかった言語事象を含めて、現代中国語文法研究における意味、および言語使用者の認識という面からのアプローチの有効性を示すことを研究テーマとしている。その一環として、本研究課題では文の中で中心的な役割を果たす動詞の中でも、ただ実質的意味を表すにとどまらず、より抽象的な概念を表すことができるという意味で拡張的なテーマとなりうる「移動動詞」を取り上げ、移動、移動主体、位置(起点・経路・着点)、方向、様態といった移動事象を構成する要素の意味特徴が統語構造にどのように反映されるのか、またその解釈には人間の認識がどのように関わっているのかを明らかにすることを試みた。そしてその研究成果の一部を口頭発表(1)「"従/在+L+VP"構文の表す移動概念」(日本中国語学会第51回全国大会、2001年11月4日(日)、於 東京大学)、および口頭発表(2)「中国語における介詞フレーズ"在+L""従+L"の意味機能-対象の移動を表す場合」(日中言語対照学会設立準備大会、2001年12月24日(月、祭日)、於 大東文化会館)としてまとめた。
口頭発表(1)では「主体」および「主体+対象」の移動を、(2)では「対象」の移動を表す場合について、それぞれ場所をマークする介詞"従/在"の使用に、話者の移動領域に対する認識が如何に反映されているかという角度から中国語における移動概念を考察した。
なお、上記口頭発表の後にさらに検証を重ねた研究成果については、論文として発表するつもりである。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi