1.資料・文献の収集 アメリカ文学作品を原作とした映画のビデオソフト、DVDソフト、およびアメリカ文学・映像文化に関する図書、メディア・スタディーズの分野の関連図書の収集を行った。ビデオソフトおよびDVDソフトの中で、手に入りにくく本年度中に収集できなかったものがあったので、引き続き可能な範囲で収集に努める。 2.資料・文献の分析と加工 上記の資料・文献のうち入手できたものに関して、作品ごと、時代ごと、ジャンルごとに分析を行った。具体的には、原作と映画化作品との比較とともに、原作の時代背景、評価をめぐる背景事情、映画化作品製作時の時代背景、監督や脚本、俳優のイメージ等についての分析・研究を進めた。 「研究実施計画」では、分析結果を教材として利用可能な形に加工することを予定していたが、資料・文献の収集に予想以上に時間がかかり、それに伴ってそれらの分析・研究に遅れが生じ、かつ、ビデオデッキ、コンピュータ等による映像資料の編集を行うための技術の習得が途上にあって、本年度は実質的な「加工」を十分に行うことができなかった。この作業は継続して行い、来年度には十分な成果が得られるよう努める。 3.研究成果のまとめとその公開・発表 所属講座における担当授業のローテーションの関係等で、本年度は、本研究の活用可能な授業を担当することができなかったが、来年度の授業での実用に向けての準備を進めた。また、インターネットを通じての情報提供は、上記の資料・文献の分析・加工と合わせて準備中の段階であるが、論文発表も含め、継続して作業を進める。
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