1.1990年代前半から1997年の大統領選挙にいたる時期に焦点を当て、イラン・イスラーム共和国における民主的ディスコースの出現と、その形成と発展がイラン国内における現実の政治過程に対する影響を評価するために、2002年1月に現地(イラン国テヘラン市)へ出張し、各種新聞等の一次資料の蒐集を行った。 また、上記の資料蒐集を補完する目的で、革命後イランの政治、文化などに関する最近の学位論文や研究書をも蒐集した。 2.本研究との比較対比を行うことも兼ねて、ハタミ政権下における改革派の動向と「改革」プロセスの最近の動向を、現地調査(2002年1月)やさまざまなペルシャ語・英語資料をもとに、分析・評価し、複数の雑誌論文の形で発表した。 3.改革派運動出現の背景と意味合いを、イランの選挙制度と政党のあり様との関係で研究をし、2001年6月に開催された日本比較政治学会年次研究大会で発表を行った。
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