研究概要 |
本年度は、主な目標として、変容する国際経営政治における華人企業の分析概念モデルを完成させ、本テーマに関わる研究を進めるようにした。はじめに、国内外における本研究テーマに関連する最新の研究・調査成果、重要な関連文献を収集して、整理し、検討した。ワシントンD.C.で開催されたAcademy of Managementの2001年度年次世界大会に参加し、国際経営分野の著名な研究者達Christopher A. Bartlett教授やMichael Hitt教授などと意見交換を行った。その際、Woodrow Wilson CenterのAsia ProgramのGang Lin研究者を訪ね、本研究の進展に関わる貴重なアドバイスを受け、資料を入手した。 国際経営分野で最も重要な学会であるAcademy of International Businessにて、本年度の研究実績として、展開した理論・モデルの途中成果を、レフリー論文として、発表した^*。世界中から様々な研究者(Stefan Robock教授やJoseph Cheng教授など)と意見交換し、フィードバックをもらった。また、本研究の経営・政治不確実性の複合構築と関連する研究の発表及び討論(国際企業の政治リスク管理、第一人者のStephen J. Kobrin教授など)に参加し、経営・政治不確実性コンテクストの解明の重要性を改めて確認した。自らの発表、意見交換及び討論への参加を通して、これからの研究発展にヒントを得て、学問の成果とその理論づけを強化するに至った。 *Chang, Chiao-sen. 2001. "Capital Growth of Overseas Chinese Business Groups in a Business-Political Uncertainty Context", a refereed paper presented at the 2001 Academy of International Business Annual Meeting in Sydney.
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