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2002 年度 実績報告書

作用素環論の低次元トポロジーへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 13740048
研究機関大阪府立大学

研究代表者

佐藤 信哉  大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (60305662)

キーワードSubfactor / Turaev-Viro-Ocneanu TQFT / Verlinde基底 / Dehn手術公式
研究概要

研究実績は以下のとおり.
14年度は,前年度に引き続き,subfactorから得られる3次元位相多様体のTuraev-Viro-Ocneanu不変量について研究を行った.
これまでの研究成果を2編の論文にまとめた.一つは,subfactorから得られるTuraev-Viro-Ocneanu 3-dimensional topological quantum field theoryの一般論をまとめた"(2+1)-dimensional topological quantum field theory from subfactors and Dehn surgery formula for 3-manifold invariants"(河東泰之氏(東京大学),和久井道久氏(大阪大学)との共著,論文は現在投稿中)と,その論文に基づいて具体的な計算を行うための方法を記した"Computations of Turaev-Viro-Ocneanu invariants of 3-manifolds from subfactors"(和久井道久氏(大阪大学)との共著)である.後者では,コンピュータソフトウェアを用いて,いくつかの3次元多様体の位相不変量の値を計算し,レンズ空間L(3,1)とL(3,2),L(5,1)とL(5,2),それぞれを区別できることも示した.また,ポワンカレホモロジー3球面と3球面を区別することも示した.
後者の論文中で,もしもZ/7Zの対称性を持つsubfactorが存在するならば,レンズ空間L(7,1)とL(7,2)をそのsubfactorから作られるTuraev-Viro-Ocneanu不変量で区別することができるだろう,と予想した.これに関して,泉正己(京都大学)は,そのようなsubfactorの候補を与え,私と和久井道久氏とで,そのsubfactorが存在することを確認した.このデータに基づいて,レンズ空間L(7,1)とL(7,2)のTuraev-Viro-Ocneanu不変量を計算したところ,予想に反して,これらの3次元多様体を区別することができない,という計算結果を得た.一方,このsubfactorはself-dualではないことも同時にわかった.(これらの結果については,現在詳細を分析中である.)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuya Sato, Michihisa Wakui: "(2+1)-dimensional topological quantum field theory with Verlinde basis and Turaev-Viro-Ocneanu invariants of 3-manifolds"Geometry and Topology Monographs. 4. 281-294 (2002)

  • [文献書誌] Nobuya Sato, Michihisa Wakui: "Computations of the Turaev-Viro-Ocneanu invariant of 3-manifolds from subfactors"Journal of Knot Theory and its Ramifications. (発表予定).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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