具体的な作業として2点にまとめ、それぞれで進展があった。 1.星生成史抽出のための新しい方法の確立 本研究の中心的となる作業である。銀河の高精度分光データを得ること、その分光データの世代分解のための最適世代を見つけること、世代分解の際の効率的計算を開発することがその内容である。世代分解については他の研究者からの助言と協力を得て、ほぼ完成に近づいた。今年度3月末日までの論文投稿に向けて追い込んでいる。 2.小さいサイズの活発な星生成銀河の研究 矮小不規則銀河を含め、一般に小さいサイズの活発な星生成銀河として木曽紫外超過銀河に注目し、その性質を調べた。その論文の1報目を今年度2月に投稿した。 来年度の見通し: 作業1について、分光データの取得で海外の望園鏡の利用を計画している。4月にはハワイ大学で観測がある。米国のローウェル天文台でもデータ取得が予定されている。この新しい方法を特異な矮小不規則銀河に応用する予定である。作業2について、木曽紫外超過銀河が集団で存在している例を追究する予定である。
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