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2002 年度 実績報告書

矮小不規則銀河の星生成史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13740128
研究機関和歌山大学

研究代表者

富田 晃彦  和歌山大学, 教育学部, 助教授 (20294291)

キーワード銀河 / 星生成史 / 星形成 / 矮小不規則銀河
研究概要

1.星生成史抽出のための新しい方法の確立
私の研究グループは2002年9月に、スペクトル成分分解による星生成史抽出の確度高い方法を開発することに初めて成功した。その方法の概略は以下の通りである。(1)銀河全域をサンプルしたスペクトルを取得する、(2)スペクトル合成モデルを用い、慎重に選んだ世代割りのスペクトル・テンプレートを用意する、(3)観測したスペクトルを各テンプレートで分解し、ここから星生成史を抽出する。(1)から世界初の系統的な倭小不規則銀河スペクトル・アトラスができつつある。(2)が本研究の核心である。特定の時代で区切った4つの世代が、計算上安定であることを初めてつきとめた。(3)ではグループ内で高速計算を工夫した。
2.小さいサイズの星生成銀河の研究
矮小不規則銀河を含め、小さいサイズの星生成銀河の集合として木曽紫外超過銀河に注目し、その性質を観測によって明らかにした。
3.達成した課題と残った課題
矮小不規則銀河の星生成史の新しい研究方法確立に挑戦した研究であった。方法を確立させ、今後の発展の見通しを立てるという目標は達成された。しかし多くの銀河への応用という点では、将来の課題として残ってしまった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Akihiko Tomita, Hideo Maehara: "Properties of Sprial-Peculair Type of Kiso Ultraviolet-Excess Galaxies"Publications of the Astronomical Society of Japan. 54・5. 661-682 (2002)

  • [文献書誌] Y.Sofue, J.Koda, H.Nakanishi, S.Onodera, K.Khono, A Tomita, S.K.Okumura: "The Virgo High-Resolution CO Survey I.CO Atlas"Publications Astronomical Society of Japan. 55・1. 17-58 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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