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2001 年度 実績報告書

銀河円盤の100GeVガンマ線によるマッピング観測

研究課題

研究課題/領域番号 13740147
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

河内 明子  東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (70332591)

キーワード高エネルギーガンマ線 / チェレンコフ望遠鏡 / 銀河円盤 / ステレオ観測 / X線連星系
研究概要

本課題で鍵となるのは、チェレンコフ望遠鏡複数台を用いたステレオ観測によるマッピングである。平成13年度は、オーストラリアに設置されるこの複数望遠鏡計画の2台目の建設準備に携わった。1台目の建設・運用の経験からデザインや作業工程の改善を行い、より効率良い建設作業を実現した。例えば集光装置を構成する小型鏡は、遠隔で姿勢が調整できるシステムである。今回、線形性・再現性を精度良く測定し、デザインを改善した。今後は望遠鏡複数台のコントロール等を調整し、14年度からステレオ観測が始まる予定である。
現在稼働中の1号機望遠鏡で観測を行い、データを解析した。チェレンコフ望遠鏡では入射宇宙線/ガンマ線が大気中で作るチェレンコフ光をPMTピクセルのカメラで捉えるが、これらシャワー事象に対して夜光や星光などのランダムな背景雑音が大量にデータに混入してしまう。解析データの対象は銀河近くのX線連星系PSRB1259-63。星が密集する背景雑音のスタディとしても有用であり、銀河円盤の観測に応用できる。電波パルサーが主系列Be星と極端に偏った楕円軌道を形成しているこの連星系は、Be星のディスク/星風とパルサー風の相互作用を直接に調べるプローブとして、独特な意義を持っている。近星点後の観測結果、高エネルギーγ線の放射は上限値であった。結果は物理学会で発表され、雑誌論文として準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] R.Enomoto, A.Kawachi, et al.: "Design Study of CANGAR_<00>-III, Stereoscopic IACTs for sub-TeV Gamuary detection"Astroparticle Physics. 16. 235-244 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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