研究概要 |
100万気圧を超える高圧力下で予想される単純分子性固体のバンド形成、金属化を分光測定により捉えるため、超高圧紫外可視分光装置の開発、整備を行った。その結果、これまで超高圧力下ではほとんどなされていなかった紫外領域の吸収分光測定を高い精度で行うことが可能となった。この分光装置の性能評価を行うため、試料として比較的低い圧力下で有色化し、水と同じ分子構造をもつ硫化水素の超高圧紫外可視分光を行った。その結果、加圧によるバンドギャップの減少、エネルギー状態の変化、圧力誘起共鳴ラマン効果等の興味深い高圧現象を観測することに成功した。以上の成果を下記の学術雑誌、国際会議で公表した。 「ダイヤモンド・アンビル・セルを用いた超高圧下の紫外可視吸収分光」 (固体物理vol.36,273(2001).) 「UV-Visible Absorption Spectra of Solid Hydrogen Sulfide under High Pressure」 (Abstract of 18th International Conf. On High Pressure Sci. & Tech,p.118(2001).) 「High Pressure UV-VIS-NIR study of colored solid hydrogen sulfide」(Rev.Sci.Instrum.掲載予定) 上述の装置開発と同時に遂行され、確立された100万気圧を超える高圧力発生技術を生かし、今後、水、ハロゲン化水素の超高圧分光研究を行う。
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