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2001 年度 実績報告書

位相コヒーレンスとアンダーソン転移の数値的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13740185
研究種目

奨励研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

SLEVIN Keith  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90294149)

キーワードアンダーソン局在 / メゾスコピック系 / 有限サイズスケーリング / アンダーソン転移 / スピン軌道相互作用 / 位相コヒーレンス
研究概要

アンダーソン転移という相転移現象を解析する方法を発展させた。本研究の一部は、Physical Review Letters Vol.86,pages 3594-3597として出版された。他は、投稿準備中である。この研究は3次元系でのコンダクタンスの分布を直接調べるものである。コンダクタンスの平均とその分布関数、双方を解析した。このテクニックを3次元の直交クラスに適用したが、2次元のシンプレクティッククラスにはまだ適用していない。この方法は並列計算に理想的なものであり、従来のMacKinnon-Kramerの方法よりもこの点で優れている。
一方、このMacKinnon-Kramerの方法を用いて、2次元のシンプレクテイッククラスでの臨界指数を評価した。これにより、.AndoモデルとSU(2)モデルでの臨界指数を正確に決定した。結果は投稿準備中である。後者のモデルは1変数スケーリングに対する補正が無視できるほど小さいので、臨界指数の精密な決定により.適していることがわかつた。
ランダムポテンシャル中に1/2スピンの磁性不純物がひとり存在するときの電子の時間発展を追うプログラムを開発した。これにより、拡散定数を求めることができる。この方法を多数の磁性不純物が存在する場合や、他の観測量に適用してdephasingの問題を研究できるように拡張するのを検討中である。とくに、位相コヒーレンスがあるときとないときで振る舞いが異なり、かつ数値的に効率よく求められる量を見つけることが今後の課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Keith Slevin: "Reconciling conductance fluctuations and the scaling theory of localisation"Physical Review Letters. 86. 3594-3597 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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