• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

位相コヒーレンスとアンダーソン転移の数値的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13740185
研究機関大阪大学

研究代表者

SLEVIN K.M  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90294149)

キーワードアナダーソン局在 / メゾスコッピク系 / 有限サイズスケーリング / アナダーソン転移 / スピン軌道総合作用 / 位相コヒーレンス
研究概要

シンプレクティックな対称性をもった2次元系のアンダーソン転移の臨界指数を、いわゆるSU(2)モデルのシミュレーションにより正確に決定した。今まで数多くのシミュレーションが行われてきた安藤モデルと比べて、このSU(2)モデルではスケーリングの補正が特に小さい。この特徴によりスケーリング補正を無視することが可能となり、従来に比べて非常に正確な臨界指数の決定が可能となった。本研究はPhysical Review Letters誌の2002年12月号に載された。
MacKinnon-Kramer法による局在長の計算を改良し、並列計算機を効率的に利用できるようにした。東京大学物性研究所の並列計算機を利用することにより、3次元系SU(2)モデルの臨界指数の決定を現在進めている。
磁性不純物を含んだランダム系におけるdephasingの問題を研究するプログラムを、このプロジェクトの初年度に開発した。しかしながら期待したよりもはるかし小さいdephasingの効果しか得られなかった。この理由は今後の研究課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Asada, K.Slevin, T.Ohtsuki: "The Anderson transition in 2D systems with spin-orbit coupling"Physical Review Letters. 89. 256601,1-256601,4 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi