弾性体を、密度行列繰り込み群を活用して、数値対角化の方法によって調べることが目的である。具体的には、張力によって張られた紐を扱った。紐は、壁の間に閉じこめられていて、量子揺らぎにより壁と衝突する。その衝突による、エントロピーロスを問題とする。このロスは、極めて小さいので、従来のようなモンテカルロシミュレーションの方法では見積もることはできない。ところが、私の方法では、はっきりと、見積もることができた。それによって、次のことが分かった。 1 壁との衝突は、従来知られている平均場的なナイーブな理論では理解できない。 2 衝突エントロピーには、赤外異常がある。 3 エネルギーギャップも衝突反跳力もストレッチ指数関数型となる。 4 以上の事実は、いわゆるストライプ相の安定性を支持する。
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