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2002 年度 実績報告書

カーボンナノチューブ・ナノシートの新しい合成法の開発と生成物の評価

研究課題

研究課題/領域番号 13740379
研究機関信州大学

研究代表者

川崎 晋司  信州大学, 繊維学部, 助手 (40241294)

キーワードナノチューブ / メソ孔 / CVD / メソポーラスシリカ / 炭化水素ガス
研究概要

本研究では、メソ孔が規則的に配列した多孔質シリカであるメソポーラスシリカを利用して、1)鋳型炭素化法、2)触媒化学気相蒸着法(CCVD法)の2つの方法によりカーボンナノチューブなどのナノメートルオーダーで規則正しい構造を持つカーボンナノマテリアルの合成を行った。
得られた成果は下記の通りである。
●直径20nm以上のメソポーラスシリカ鋳型を用いると、鋳型炭素化法により多層カーボンナノチューブが作成可能であることがわかった。
●生成した多層カーボンナノチューブの壁構造を高分解能透過電子顕微鏡により観察したところ、壁の多くはアモルファスカーボンにより構築されることがわかった。
●メソ孔径の小さなメソポーラスシリカを鋳型に用いると、カーボンナノシートあるいはナノロッドが生成することが明らかとなった。
●真空含浸法、イオン交換法の2つの方法によりメソポーラスシリカのメソ孔に金属触媒の導入を行った。
●上述の触媒微粒子存在下で種々の炭化水素ガス(プロピレン、アセチレン、メタン)の熱分解CVDを行い、カーボンナノチューブを合成した。生成したカーボンナノチューブの確認は透過型電子顕微鏡により行った。また、キャリアガスには窒素およびアルゴンガスを使用した。
●生成したカーボンナノチューブのみを選択的に取り出すために過酸化水素水処理などを用いた精製処理を行った。
●非常に限られた条件下では、単層カーボンナノチューブの合成が可能であることがわかった。また、単層カーボンナノチューブのバンドル幅は、ほぼ鋳型シリカのメソ孔径に対応することがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Kawasaki, et al.: "Preparation of carbon nanotubes by using mesoporous silica"Nanotubes, Fullerenes, Nanostructured and Disordered Carbon. 675. W3.2.1-W3.2.5 (2001)

  • [文献書誌] S.Kawasaki, et al.: "Preparation of carbon nanotubes by using mesoporous silica"Nanonetwork Materials. 23-26 (2001)

  • [文献書誌] S.Komiyama, S.Kawasaki, et al.: "Synthesis of Carbon Nanotubes by CCVD Method Using Mesoporous Silica"Trans. Mater. Res. Soc. Jpn,. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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