• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

軟X線共鳴発光分光法による3d遷移金属錯体の電子構造観測

研究課題

研究課題/領域番号 13740405
研究種目

奨励研究(A)

研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

初井 宇記  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (40332176)

キーワード軟X線 / 金属錯体 / 内殻励起
研究概要

筆者らは、3d遷移金属錯体の金属L殻吸収スペクトルに現れる特徴的な配位子への電荷移動を伴うバンド(MLCTバンド)の起源について、これまで理論・実験両面から明らかにしてきた。その成果をまとめて出版した(文献1)。
本課題ではこれらのMLCTバンドに共鳴したときの共鳴発光分光を行い、内殻励起と発光を伴う脱励起について調べることが主目的であった。平成13年度はスウェーデン国立Max-Labにてニッケルジメチルグリオキシムの共鳴発光実験を行った。高分解能スペクトルを測定することに成功し、またラマンテンソルの異方性に関する情報も得ることができた。その結果、MLCTバンドに共鳴することにより、一電子的な終状態のみが発光スペクトルに強調されて観測されることが明らかとなった。その結果は、分子構造討論会で発表した。現在、理論計算をおこない、実験結果の定量的な解釈を行っており、まとまり次第論文として公表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 初井 宇記, 小杉信博: "共有結合性Ni化合物の偏光Ni 2_p軟X線吸収と電子構造"固体物理. (未定). (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi