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2001 年度 実績報告書

ミカヅキモの性フェロモンの情報伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13740451
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

関本 弘之  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (20281652)

キーワード性フェロモン / ミカヅキモ / 有性生殖 / 情報伝達
研究概要

生物の有性生殖過程における2個の配偶子細胞間の情報交換、認識とそれに基づく両細胞の融合(受精)は、生物の生存をかけた基本的かつ根本的な事象であるにも拘わらず、この機構の解明は大きく立ち後れている。本研究では、これまでの一連の研究で得たミカヅキモの有性生殖に関わる性フェロモン遺伝子を中心に、これらの分子が有性生殖時にどのように協調的に発現制御され、実際の機能に結びつくのかを検討することを目的としている。今年度は、以下のような解析を行った。
(1)性フェロモンPR-IP inducerをコードする遺伝子の酵母細胞内での発現
ミカヅキモからのPR-IP inducerの分泌量は極めて微量であり、その作用機構を検討することはこれまで不可能であった。そこで単離したPR-IP inducer遺伝子を酵母シャトルベクター(YEpFLAG-1)に組み込み、酵母細胞に導入し、性フェロモン(PR-IP)誘導能を示す組み換え型PR-IP inducerを得ることに成功した。また遺伝子の一部分を欠損させたものでは、PR-IP誘導能が見られず、生理活性発現にはタンパク質全体を必要とすることが明らかになった。
(2)有性生殖特異的に発現する遺伝子の解析
有性生殖の各段階にあるミカヅキモ細胞からmRNAを抽出し、それらをもとにcDNAライブラリーを構築した。さらに、それらの平均化を行い、有性生殖期に発現している遺伝子群について情報を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomoko Tada: "Biochemical characterization of an adenylate cyclase, CyaB1, in the cyanobacterium Anabaena sp. Strain PCC7120."Journal of Plant Research. 114. 387-394 (2001)

  • [文献書誌] Ryo-hei Fukumoto: "Purification and characterization of a pheromone that induces sexual cell division in the unicellular green alga Closterium ehrenbergii."Plant Physiology and Biochemistry. (in press). (2002)

  • [文献書誌] Hiroyuki Sekimoto: "Production and secretion of a biologically active Closterium sex pheromone by Saccharomyces cerevisiae."Plant Physiology and Biochemistry. (in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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