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2001 年度 実績報告書

オジギソウ屈曲運動におけるチロシン脱リン酸化とアクチン繊維ダイナミクスの解析

研究課題

研究課題/領域番号 13740461
研究種目

奨励研究(A)

研究機関上智大学

研究代表者

神澤 信行  上智大学, 理工学部, 助手 (40286761)

キーワードアクチン / チロシンリン酸化 / Kinase / Phosphatase / Actin binding protein
研究概要

形態観察:オジギソウの屈曲運動にはアクチンの細胞骨格が関与する事が示されている。我々も蛍光抗体法により、運動前には束化していたアクチンが、運動後にはほどける様子を観察していた。しかし、実際にアクチンが運動前後でどの様な形で存在しているか報告がされていなかった。後述のアクチン結合タンパク質の関与を裏付けるためにも、電子顕微鏡を用いた詳細な解析が必要であった。我々は、高圧凍結と凍結置換固定の技術を用い、運動細胞内の微細構造を観察した。その結果、運動前の運動細胞内には10数本のアクチンからなる束が存在する事が確認された。また、その束は運動後にほどけ、短くなっている様子も確認された。この事により、より具体的な数字として運動前後のアクチン線維の変化を捉えることが出来た。
アクチン結合タンパク質:上述の様なアクチン骨格の変化には運動細胞内のカルシウム濃度の変化が関与する事が示唆されている。申請者らはこれまでに分子量42kDaのタンパク質をオジギソウから単離し、in vitroにおいてカルシウム濃度依存的にアクチンを切断しうることを調べていた。本年は、さらに詳細な生化学的解析を加え、論文としてまとめ報告した。また、内部アミノ酸配列を決定し、その配列に基づき設計したPrimerでRT-PCRを行ったが、対応するcDNA断片は現在までに得られていない。
リン酸化・脱リン酸化酵素:アクチン線維の形態変化はアクチンのチロシン残基のリン酸化状態の変化が関与している事を報告している。この結果に基づき、生化学的手法によりリン酸化酵素と脱リン酸化酵素の検索を行っている。オジギソウ粗抽出液からはアクチン・チロシン残基のリン酸化活性の存在が調べられた。しかし、脱リン酸化酵素に関しては、抽出液に含まれる酸性ホスファターゼの活性が高いために、検出されておらず、他の検出手法を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamashiro, Sawako: "The gelsolin/fragmin family protein identified in the higher plant Mimosa pudica"Journal of Biochemistry (Tokyo). 130. 243-249 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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