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2001 年度 実績報告書

高トルク高精度マイクロハンドリングミニロボットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13750114
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東京農工大学

研究代表者

EKO Purwanto  東京農工大学, 工学部, 助手 (90332634)

キーワードステータ / ロータ / 摩擦トルク / 駆動トルク / 摩擦材 / 摩耗 / ペーパ摩擦材 / 寿命
研究概要

平成13年度中に以下の研究成果を報告する。
1.有限要素法によるステータの振動解析
●すでにABQUSを用いてステータの接触と摩擦トルクを求めた.その結果を用いてより均一なトルクが生成できるステータ形状の検討を行った.
●超音波モータの摩擦駆動のシミュレーションを行い,最適なロータ,ステータ間の押しつけ力を決定し,摩擦による熱,電気的な要因による熱などについての検討を行った.
2.最適ロータの検討を行った
ロータ材は摩擦係数が高く,かつ耐摩耗性のあるものが望ましい.ここではABSかPES材に銅メッキを施したものを試作し検討を行った.一般にメッキは機械的強度がないと言われているが,これまでの実験ではABS材と銅メッキはきわめて優れた耐摩耗性を示している.
3.ステータ表面の摩擦躯動の機構解明
一般にステータ上の波動頭で駆動されていると考えられているが,申請者の観測によると,ステータ上に生成される進行波がロータ材を押し上げるとき,かなり変形し、これが駆動トルクに大きく影響することが確認された.
4.摩擦材の検討を行った
ステータの表面に発生する振動エネルギーを有効にロータに伝える方法としてロータとステータの間に薄いリングを(摩擦材)を介在させるのがよいとされているので、今回摩擦材としてペーパ摩擦材を用いて検討を行った.実験よりペーパ摩擦材の有無はトルクの変動に影響を与えることが確認された.すなわちペーパ摩擦材を使用するとトルクが若干小さくなるが、トルクの変動は小さい.従って湿式ペーパ摩擦材を使用することで摩耗を防ぎ超音波モータの寿命が長くなることが言える.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] E.Purwanto, S.Toyama: "Development of an Ultrasonic Motor as a Fine-Orienting Stage"IEEE Transactions on Robotics and Automation. Vol.17, No.4. 464-471 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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