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2001 年度 実績報告書

直接内部改質式溶触炭酸塩型燃料電池内における気相汚染触媒の触媒能再生方法の実証

研究課題

研究課題/領域番号 13750184
研究種目

奨励研究(A)

研究機関大阪府立工業高等専門学校

研究代表者

杉浦 公彦 (尾久土 公彦)  大阪府立工業高等専門学校, システム制御工学科, 助教授 (00249814)

キーワードMCFC / 燃料電池 / 触媒 / 汚染物質 / 動力プラント / 省エネルギー
研究概要

提案したDIR-MCFC内における気相汚染触媒の触媒能再生方法が実機において適用可能であるかを検討するための実証試験装置を作成し,本装置の性能評価およびフレッシュ触媒を充填した通常のDIR-MCFCの基礎特性を測定した.その成果を以下に示す.
1.実証試験装置は完成しパック試験を行った結果,ガス系,温調系,記録系および電子負荷系など正常に動作することを確認した.
2.触媒を充填しない通常のMCFCの基本特性試験を行った結果,ガス利用率U_fU_<ox>=40%,電流密度150mA/cm^2における電圧は820mVを得ることができ,電極面積16cm^2単電池としての標準的な特性を得ることができた.
3.フレッシュ触媒を充填したDIR-MCFCの基本特性試験を行った結果,通常のMCFC同様に,ガス利用率U_f/U_<ox>=40%/40%,電流密度150mA/cm^2における電圧は800mVを得ることができた.さらに,アノード出口におけるガス組成分析からメタンガスは十分に改質されていることを確認した.
4.ロンドンにおける第7回グローブシンポジウムに参加し,DIR-MCFCの研究では世界の第1人者であるFCEの副社長であるHnas C.Maru氏と本研究の趣旨を議論した結果,意義あるものと評価され,成果を論文公表して欲しいとの要請を受けた.
今後,上記で作成した実証試験装置を用い,(1)気相汚染触媒を充填したDIR-MCFCを作成し,提案した再生法によって触媒が再生できるかを検証すると共に,再生できない場合についても検証を行う.(2)汚染触媒中のKOHがK_2CO_3に変化しない実機運転ガス条件の検討し,電池内における触媒再生における最適ガス条件の検討を行う.さらに,(3)実験後の触媒を取り出し,触媒能について尽応特性および各種分析により検討を行い,本再生法の妥当性を確認する.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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