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2002 年度 実績報告書

走行しながら物体を把持する移動マニピュレータの動作計画と実環境における動作の実現

研究課題

研究課題/領域番号 13750223
研究機関岡山大学

研究代表者

永谷 圭司  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (80314649)

キーワード移動マニピュレータ / 動作計画 / 可操作度 / 可操作エリア / マニピュレータの冗長性 / マニピュレータの特異点
研究概要

本申請研究では,「移動しながら物体を把持する動作」という目標タスクを設定し,移動マニピュレータの動作計画手法の構築を行い,さらに実環境内でのこの動作の実現を目指して研究を進めてきた.この動作には,走行中にロポットの自己推定位置に生じる誤差が累積し,これにより手先の推定位置にも誤差が生ずるという問題がある.そこで,センサフィードバックを用いた手先の位置修正を,手先に搭載したCCDカメラを利用して行うこととした.この際,目標物体に対して,手先が相対的に静止する動作を行うことが望ましい.また,手先の位置修正を行うためには,常に手先の操作性を保つ必要がある.そこで,本申請研究では,ロボットが走行中,マニピュレータの手先を対象物体の上方に位置したまま,手先の操作性を一定以上に保ちつつ,把持動作を行う動作計画を行うこととした.ここで,手先の操作性を表す指標として,可操作度を利用することとした.
さて,マニピュレータの手先を対象物体の上方に位置した場合でも,ベースロボットの位置は,移動マニピュレータの冗長性のため一意に決まらない.そこで,手先を固定した時に,可操作度がある一定値以上となるベースロボットの位置の集合を可操作エリアと定義した.本申請研究では,このエリアを利用することで,ベースロボットの走行経路を決定し,これを用いた移動マニピュレータの動作計画手法を確立した.また,この計画した動作について,動作シミュレータを用いて動作確認を行い,この動作計画手法の有効性を確かめた.
現在,この動作計画アルゴリズムを実機上に搭載し,動作実験を行っているが,マニピュレータの動作精度の問題や,マニピュレータの特異点付近における動作の問題などにより,実機上で動作を実現するまでには至っていない.このため,本申請研究が終了後も,引き続きこの研究を継続する予定である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 単万里, 永谷圭司, 田中豊: "衝突の危険性を評価基準とする移動ロボットの走行経路の評価"第20回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 3B14 (2002)

  • [文献書誌] 木塚貴登, 永谷圭司, 五福明夫, 田中 豊: "複数台自律移動ロボット研究のための動作プログラムシミュレータの開発"ロボティクス・メカトロニクス講演会'02予稿集. 1P1-G09 (2002)

  • [文献書誌] Keiji Nagatani, Tomonobu Hirayama, Akio Gofuku, Yutaka Tanaka: "Motion Planning for Mobile Manipulator with Keeping Manipulability"Proc. of IEEE/RSJ Int. Conference on Intelligent Robots and Systems. 1663-1668 (2002)

  • [文献書誌] 永谷圭司, 平山智信, 五福明夫, 田中豊: "操作性を保つ移動マニピュレータの作業場所計画"第7回ロボティクスシンポジア予稿集. 25-30 (2002)

  • [文献書誌] 平山智信, 永谷圭司, 五福明夫: "可操作度を考慮した移動マニピュレータの動作計画"第19回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 201-202 (2001)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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