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2001 年度 実績報告書

ソフトウェア無線を用いた異種システム間接続制御技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13750342
研究種目

奨励研究(A)

研究機関三重大学

研究代表者

森 香津夫  三重大学, 工学部, 助教授 (90324540)

キーワードソフトウェア無線 / システム統合 / セルラシステム / ハンドオフ / システムダイバーシチ / 接続制御 / パケット通信 / 送信許可確率
研究概要

本研究では、第4世代移動通信システムの実現手法として、異種システム融合に着目し、低位レイヤ制御にソフトウェア無線技術を用いた場合の高位レイヤ制御技術について研究を行うものである。
低位レイヤ(伝送方式)制御にソフトウェア無線を用いた場合、移動局は接続可能なシステムの伝送方式を取得して再構成することで、様々なシステムと通信できる。あるシステムと通信中の移動局が接続先を他システムに変更して通信を続行するシステム間ハンドオーバー(S.H.O)を全くの制約なく実施した場合、各システムの特性は従来の単一システムの場合の特性と異なることが予想される。そこで、まず、S.H.Oが各システムに与える影響について検討した。サービスエリアが面的なマクロセルCDMAシステムと、スポットセル構成のマイクロセルTDMAシステムを想定し、高速移動低速通信(主にCDMAに接続)と低速移動高速通信(主にTDMAに接続)をパケット通信で行う移動局がS.H.Oを実施した場合の上りリンクでの影響について調査した。その結果、低速移動高速通信移動局はS.H.OによりTDMAシステムのサービスエリア外でもCDMAシステムに接続できることから、当該移動局の通信完了率が向上することがわかった。しかし、低速移動高速通信移動局のS.H.Oにより、CDMAシステムと主に通信する高速移動低速通信移動局の通信完了率が大幅に劣化する。
次に、高速移動低速通信移動局の通信完了率の大幅劣化を低減する方式として、S.H.O先で通信する移動局が送信許可確率による送信制御を受ける送信制御法を検討した。評価の結果、送信許可確率制御を行うことにより、高速移動低速通信移動局の通信完了率を単独システムのそれとほぼ同等に保ちながら、低速移動高速通信移動局の通信完了率を改善できることが分かった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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