• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

インタネット電波トンネリングによるソフトウェア無線遍在アンテナに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13750350
研究種目

奨励研究(A)

研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

岡田 実  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (10252587)

キーワード遍在アンテナ / 分散基地局 / マイクロセルラー / 無線LAN / 基地局間伝送 / 分散処理
研究概要

サービスエリア内に分散配置された基地局からの信号を制御局に集めて、ダイバーシチ合成や複局同時受信を行うことにより、隣接したセルで同一無線リソースの利用を可能にし、システム容量の向上を目指す、遍在アンテナシステムが検討されている。しかし、遍在アンテナを実現するためには、無線信号をそのまま中央の制御局に送信する必要があり、実装上の障害となっている。そこで、本研究では、無線信号を伝送する代わりに無線信号をあらかじめディジタル変換して、インタネットを通じて制御局に送ることで、既存のディジタル伝送網を用いた伝送を可能とする遍在アンテナシステムの構築を目指す。
この目標を達成するため、本年度は、まず、基地局で受信した受信信号をアナログディジタル変換し、変換後のディジタル信号をインタネットを通じて伝送し、制御局において実際の復調処理を行う「リモートアンテナ」の検討をいった。基本的な検討を行った結果、無線伝送帯域の約8倍程度の伝送速度のディジタル伝送が必要であり、何らかの圧縮が必要であることが明らかになった。
次に、本システムの基地局間ディジタル伝送に要求される伝送速度を低減するために、あらかじめ、基地局で復調処理まで行い、その後のディジタル信号を隣接基地局に伝送し干渉除去を行う方式を提案した。この方式では、所要基地局間伝送速度は、情報伝送速度と同一である。計算機シミュレーションの結果、従来の無線周波数アナログ伝送を用いた遍在アンテナシステムに比較すると干渉除去特性は劣るが、干渉除去を行わない場合と比べると大幅なシステム容量の向上が可能であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Segawa, M.Okada, S.Komaki: "Perfomance of COFDM-Based Transmitter Diversity in a Road-to-Vehicle Communication System"IEEE Transactions on Intelligent Transportation Systems. Vol.2No.4. 192-196 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi