研究概要 |
1)神戸・大阪港と西日本の各地域間における国内フィーダー輸送実態の把握 平成11年に実施した外貿コンテナ輸送トラックの走行実態調査データをもとに、神戸・大阪港とその後背地における陸上部での外貿コンテナ流動実態を明らかにした。その結果、神戸・大阪港と後背地間では1,728トリップ/日の外貿コンテナ(空コンテナを含む)流動が観測され、その8%にあたる133トリップが、中国・四国地方から発着していた。また、大阪港と中国・四国地方間の流動は10トリップと少なく、大半が神戸港発着のものであった。 2)国内フィーダー輸送手段の選択主体の整理 一方、国内端末輸送手段の選択主体の把握を、文献調査より行った。その結果、選択主体は運送契約によって異なっていると考えられ、荷主(または商社)、船社、フォワーダーが主であると推測できた。しかし、これらは定性的な指摘に基づいたものにとどまっており、国内フィーダー輸送手段の選択プロセスを定量的に把握し、実証する必要がある。 3)SP調査による国内フィーダー輸送手段の選択意向データの収集 外貿コンテナ貨物における国内フィーダー輸送手段の選択プロセスの実態を把握することを目的に、外貿コンテナ貨物を取扱う西日本地域に立地する荷主を対象としたアンケート調査を実施した。調査票では主に、(1)事業所の概要、(2)輸出入コンテナ取扱貨物量、(3)輸出入コンテナ貨物の輸送経路、(4)輸出入コンテナ貨物の国内輸送の実態、(5)自由意見、について尋ねている。また、調査では、2,241事業所を無作為に抽出した上で、郵送にて調査票の配布および回収を行った。
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