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2001 年度 実績報告書

戦前期の南洋群島における建築物にみられる室内環境調整手法と気候風土に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13750557
研究種目

奨励研究(A)

研究機関熊本県立大学

研究代表者

辻原 万規彦  熊本県立大学, 環境共生学部, 講師 (40326492)

キーワード南洋群島 / 国際情報交換 / 北マナアナ連邦:ミクロネシア連邦:パラオ共和国:ア / 建築物 / 実測調査 / 環境調整 / 気候風土 / データベース
研究概要

本年度は,日本の委任統治時代の南洋群島における建築活動の実態の歴史的変遷を明らかにすることを目的として,具体的には以下のように研究を進めた。
1)南洋群島において建築活動に関わっていた日本人について
当時の職員録や日本建築学会会員名簿などを用いて,当時,南洋群島において建築活動に関わっていた日本人技術者を明らかにし,南洋庁における建築組織の変遷の概要を明らかにした。その結果,南洋群島に関係する建築技術者18名の経歴を整理できた。また,南洋庁では,建築活動を管轄していた部署が,財務部土木課,庶務課,土木課,内務部土木課,交通部土木課,交通課のように変遷したことが推測された。
実際に施工を行っていた請負業者や個々人の活動や業績については,未だ明らかになっておらず,今後の課題である。
2)南洋群島において日本人により建設された建築物について
研究計画では,主として国内で資料を収集し,当時の建築活動に関わっていた日本人が建設した建築物を整理することを目指していた。しかし,国内における資料が稀少であるため,またその他の事情が許したので,現地調査を行った。その結果,サイパン,パラオ,ヤップ,トラック,ポナペ,テニアン,ロタなどで官舎や小学校校舎などの公共建築物が残存していることが確認された。
また,現地調査の結果やこれまでに収集した資料をもとに,当時の建築物の床下の構造について検討し,日本国内よりも床下の高さが高かったと推測できた。
今後は,更に詳細な現地調査を行い,実測などにより残存している建築物の平面図や立面図を作成するとともに,国内の資料収集も鋭意継続する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 矢野詩史, 辻原万規彦, 平川真由美: "南洋群島における日本人建築技術者について"日本建築学会大会(関東)学術講演梗概集. F-2. 335-336 (2001)

  • [文献書誌] 辻原万規彦, 香山梢, 今村仁美, 平川真由美: "ヤップ島に現存する日本委任統治時代の建築物(1)-戦前期日本の南方進出に伴う建築活動と室内環境調整手法に関する研究 その3-"日本建築学会九州支部研究報告. 第41号・3〔計画系〕. 413-416 (2002)

  • [文献書誌] 香山梢, 辻原万規彦, 今村仁美, 平川真由美: "南洋群島における建築物の床下の構造について-戦前期日本の南方進出に伴う建築活動と室内環境調整手法に関する研究 その4-"日本建築学会九州支部研究報告. 第41号・3〔計画系〕. 417-420 (2002)

  • [文献書誌] 辻原万規彦, 香山梢, 今村仁美, 平川真由美: "旧南洋群島への建築技術の伝播(1)-戦前期日本の南方進出に伴う建築活動と室内環境調整手法に関する研究 その5-"日本建築学会九州支部研究報告. 第41号・3〔計画系〕. 421-424 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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