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2001 年度 実績報告書

コンビケムによる合成ペプチド固相試薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13750750
研究種目

奨励研究(A)

研究機関九州大学

研究代表者

中村 成夫  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00264078)

キーワードコンビケム / 合成ペプチド / 固相試薬 / 分子認識 / 比色試薬 / 固相担体樹脂
研究概要

本研究の目的は、ゲスト分子との錯形成を情報変換することにより分子センサとしての機能を持たせた合成ペプチドを、コンビケム手法により開発することである。さらにペプチドシンセサイザーで合成したペプチドを固相担体樹脂から切り出すことなく、そのまま比色試薬として用いることを目標とする。
固相担体樹脂上でLeu、βAla-Leu-Leu、Leu-Leu-Leuの配列をもつペプチドを合成し、末端をp-ニトロフェノールで修飾することにより、固相樹脂比色試薬を得た。有機溶媒中でこれらの樹脂を膨潤させ、ゲスト分子として有機アミンを加えたところ、アミンの添加量に応じて樹脂が黄色く発色した。その応答順序は、対応するペプチドの液相での親和性の順序と一致した。しかし、これは肉眼による観察であって、定量性に乏しい。
そこで次に、この樹脂をフローセルに充填して、アミンの添加に伴うスペクトル変化の測定を試みた。ところが得られたスペクトルは、液相での場合のように極大吸収および等吸収点をもつものではなかった。これは樹脂上の官能基量が多すぎて、完全に入射光が吸収されていることを意味する。
そこで今度は、樹脂上のペプチド導入率を減らした樹脂を調製した。27%に減らした場合、等吸収点が現れたが、まだ吸光度が1を超えており測定には不適だった。さらに導入率を下げ7.2%にしたところ、きれいな等吸収点と極大吸収をもつスペクトルが得られた。この樹脂を用いることにより、平衡論的な解析を行うことが可能になると思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Fujita et al.: "Importance of Amino Acid Sequences in Recognition of Organic Amine by Lipophilic Tripeptides"Analytical Sciences. (in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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