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2002 年度 実績報告書

イネ属植物におけるゲノム間相互作用のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 13760008
研究機関日本大学

研究代表者

宍戸 理恵子  日本大学, 生物資源科学部, 助手 (90307819)

キーワードGenomic DNA / GISH / 異種ゲノム / 3D
研究概要

1.前年度において,3次元解析が可能な立体構造を保持した標本の作成法を検討したが,細胞を封入するアクリルアミドゲルの強度,スライドグラス面への吸着性に関する点で改良の余地を残した.アクリルアミドゲルの粘着強度について,カバーグラスにはゲルのガラス表面への付着を防ぐ処理剤を,スライドグラスにはゲルとガラス表面とを共有結合させるために用いる電気泳動用試薬のガラス処理剤で前処理することにより,無処理の場合に比べてゲルへの吸着性は著しく向上した.
2.AACゲノムを有することが,既に2次元GISH法により明らかされている自然交雑種(3倍体)を用いてアクリルアミドゲル中の細胞に適応可能なGISH法の諸条件の検討を行った.ゲル中の3倍体の細胞にO.officinalis(CC,2n=24)の全ゲノムDNAをプローブに用いたGISH法を行った.シグナルの強度,分布状態を比較した結果,異種ゲノムが明瞭に判別される2次元GISHの結果に比べると異種ゲノムの判別が不明瞭であった.コントロールとして用いたAゲノムのみを有する栽培イネでは,プローブに由来するシグナルも検出されずバックグラウンドのノイズが低いことに対して,自然交雑種ではバックグラウンドのノイズが非常に高かった為に,さらに分子雑種形成の為の条件の検討を要する.
現在は細胞質の影響を完全に除去する為に,核のみを単離精製したものを用いて諸条件を解析中である.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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