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2001 年度 実績報告書

赤潮渦鞭毛藻の生産する細胞毒ポリエーテル化合物ギムノシンの構造研究

研究課題

研究課題/領域番号 13760080
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東北大学

研究代表者

佐竹 真幸  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (90261495)

キーワードG.mikimotoi / ポリエーテル / ギムノシン / 細胞毒性
研究概要

和歌山県串本で分離されたGymnodininium mikimotoiを、T1培地中25℃で28日間培養した。また、ギムノシン類の分子内^<13>C濃度を上昇させるため、NaH^<13>CO_3添加培養を行った。定常期に達した藻体を遠心分離によって収穫後、藻体をヘキサンで脱脂し、80%PrOHで抽出した。抽出物を溶媒分画に供した後、イオン交換,逆相系カラムを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した。溶出位置の確認は、細胞毒性試験とフォトダイオードアレイ検出器を用いて行った。単離したギムノシン-AをMSおよびNMR測定に供し、化学構造の決定を行った。
約1500Lの培養から、ギムノシン-Aを1.5mg単離した。ギムノシン-Aは、メタノール等の極性溶媒に対する溶解性が極端に悪く、使用可能なカラム、溶媒の種類が限定されたため、その精製は困難であった。^<13>C強化ギムノシン-Aは、360Lの培養から、400μg単離した。MSおよびNMR分析よりギムノシン-Aの分子式は、C_<55>H_<80>O_<18>と推定された。
NMRスペクトルとCIDFABMS/MSスペクトルの詳細な解析から、ギムノシン-Aの構造は、分子末端に2-メチル-ブテナール構造を有し、5〜7員環の14個のエーテル環が梯子状に連結した新規ポリエーテル化合物と推定した。ギムノシン-Aのマウスリンパ腫細胞P388に対する細胞毒性は、1.3μg/mlであった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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