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2002 年度 実績報告書

魚類細胞におけるアスタキサンチン誘導性ヒートショック・プロテインの機能

研究課題

研究課題/領域番号 13760152
研究機関東北大学

研究代表者

中野 俊樹  東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (10217797)

キーワードヒートショック・プロテイン / アスタキサンチン / 魚類 / 魚類細胞 / ストレス
研究概要

(1)ストレスによる細胞障害の評価法について:魚類由来の細胞を使用してin vitroの系でストレスに対するレスポンスを評価する方法を検討した。ニジマス由来の樹立株化細胞2種および平成13年度の本研究によりに培養条件を検討した初代培養肝細胞を用いて検討したところ、in vivoの状況を良く反映しているという点で肝細胞の利用が優れていると思われた。さらに細胞障害の評価法としては、膜障害を表す培養液上清の遊離LDH活性と生細胞数をダイレクトに知ることのできるWST-1法(同仁化学)が再現性および簡便さの点で有効であった。(2)初代培養肝細胞におけるストレスの影響:初代培養肝細胞を用いてヒートショック以外のストレス、すなわち過酸化水素による酸化的ストレスおよびコールドショックがHsp発現におよぼす影響について調べた。過酸化水素によるHspの発現におよぼす影響は不明確であった。これは過酸化水素の添加濃度や培養時間などを検討する必要があると考えられる。一方コールドショックではHsp30の誘導が認められ、低温下の細胞生存における低分子Hspの新たな機能が推察された。なお魚類における低分子Hspの新たな機能について発見・考察したのは本研究が初めてであると思われる。(3)アスタキサンチン(ASX)添加による新規タンパク質の発現:肝細胞をASXと共に培養したものと無添加のそれとを比較した結果、Hsp以外にも出現タンパク質の増減が観察され、新規タンパク質の誘導が電気泳動法により認められた。今後は誘導されるタンパク質の解析を進め、その新規タンパク質とHspおよびストレスとの機能相関について検討する必要があろう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T-Nakano et al.: "Current topics regarding fish in aquaculture"Proceedings of 5^<th> JSPS International Seminar. (印刷中).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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