1.本年度は、人工降雨装置が製作中であったため、降雨実験を鳥取大学乾燥地研究センター(全国共同利用施設)内のアリドドームで行った。変異荷電粘土鉱物を主として含む酸性土壌に対して、陰イオン型のポリアクリルアミドが顕著な効果を示すことを明らかにした。実験の成果は、2002年度の国際土壌保全機構会議(ISCO2002)において発表する予定である。 2.また、室内実験として、変異荷電土壌と酸性土壌改良に用いるCa塩資材の反応について土壌カラム実験を進めた。その結果、深層酸性土壌の改良に有効とされている硫酸Ca(セッコウ)は、酸性土壌中の粘土鉱物に対して特異吸着を示すことが示唆された。特異吸着の結果、粘土鉱物の荷電特性、分散凝集特性が変化することが予想されている。この実験の成果は、国際土壌科学会議(2002年度、タイ国)にて発表する予定になっている。
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