• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

有機野菜生産における被覆不耕起移植システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13760177
研究機関茨城大学

研究代表者

小松崎 将一  茨城大学, 農学部, 助教授 (10205510)

キーワードカバークロップ / 移植 / オーガニック / 栽培システム / ブロッコリ / 品質
研究概要

高品質でかつ複数の植物のもつ機能をコーディネイトすることで,従来の有機農業の低生産性や除草作業などを改善するため、カバークロップ被覆マルチ下での有機栽培ブロッコリの生産システムをとりあげ、オーガニック的手法で土壌養分をコントロールすることで、高糖度・低硝酸の品質の高い有機栽培を実現しようとした.試験は,茨城大学農学部附属農場畑地で前作はオオムギである.試験設計は,カバークロップの種類2水準(ヒエおよび黒ダイズ)にカバークロップの刈取方法2水準(草刈機による刈倒しおよびモワー刈)を組み合わせ、ブロッコリ苗を不耕起移植した.また,対象区として裸地のあとロータリ耕うん後移植する慣行区2水準(肥料ありおよびないを設置した.これらの区はランダムに配置し3反復とした.2000年6月28日にカバークロップを播種し,9月3日に草刈,モワー刈,およびロータリ耕うんを行い,9月4日にブロッコリを移植した.ブロッコリの収量は,11月8日では,ヒエ区で最も高くなり,裸地の2倍量を示した.11月28日では,裸地区の収穫数が多く,最も多くの収量を確保した.12月21日では,各区とも15〜20%の収穫率であり収量の差異が見られらなかった.ブロッコリの糖度は,いずれの収穫時期でもヒエ区で最も高い値を示した.硝酸含有量は,裸地区(肥料あり)よりもカバークロップ区で高い値を示した.カバークロップとしてヒエを利用するとブロッコリの生育が促進され,収穫が早期化し,品質的にも高い生産が可能であることが示唆された.これに対し,ダイズでは雑草抑制作用は大きいが,慣行の施肥量では,害虫による欠株が多発し,かつ硝酸含有量も高い傾向をしめすなど,適正な肥沃度管理を導入することが望ましいものと考えた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小松崎将一, 中村健一: "夏作カバークロップを利用した有機栽培ブロッコリの生産性"農作業研究. 38(別1)(印刷中). (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi