1.蹄疾患の細胞生物学的解析〜ウシ蹄由来培養ケラチノサイトの応用〜 (1)供試細胞:ウシ蹄組織由来ケラチノサイト培養系 正常牛および蹄疾患牛の蹄組織(蹄冠/蹄球部)由来 (2)細胞機能: (1)増殖能:NBT法により細胞増殖像を確認した (2)ケラチン合成能:SDS-PAGEおよびWestern blottingにより細胞のケラチン合成能を確認した (3)脂質合成能:セラミド、コレステロールなどについて薄層クロマトグラフィーおよびデンシトメトリック分析により定量化に成功した。 2.蹄角質の解析〜角質の物理性状および成分分析による蹄疾患危険要因の検索〜 (1)供試動物:酪農学園大学付属農場飼育ホルスタイン種牛40頭 四肢(内側/外測蹄)の蹄底および蹄壁部分 (2)角質の物理性状:生体に非侵襲的に測定 (1)硬度;硬質プラスティック硬度計で測定し前後肢の内外側蹄および個体による違いを明らかにした (2)保水含量;乾熱法および電気抵抗計測法により前後肢の内外側蹄および個体による違いを明らかにした (3)成分:蹄角質を削蹄時に採材し分析材料とした (1)脂質分析;クロロホルムおよびエタノールにより脂質抽出しセラミド、コレステロールなどについて薄層クロマトグラフィーおよびデンシトメトリック分析により定量化に成功した。
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