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2001 年度 実績報告書

新規接着分子の精子発生における機能解析およびそれと相互作用する分子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 13770005
研究種目

奨励研究(A)

研究機関金沢大学

研究代表者

若山 友彦  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70305100)

キーワード接着分子 / 精子発生 / マウス / 精巣 / 生殖細胞 / 免疫グロブリンスーパーファミリー
研究概要

我々がマウス精巣のcDNAライブラリーよりクローニングした新規免疫グロブリンスーパーファミリー分子は、そのmRNAの発現細胞が生殖細胞であることから我々はSpermatogenic immunoglobulin superfamily(SgIGSF)と命名した(Wakayama et al.,2001)。本年度の研究では精巣におけるSgIGSF蛋白質の発現の解析を行った。まずSgIGSF分子に対する特異的抗体を作製した。次にこの抗体を用いてウェスタンブロット法によりSgIGSFの分子量を決定した。10週齢のマウス精巣から抽出した蛋白質を用いたところ130KDaと100KDaの2種類のバンドが認められ、SgIGSFのアミノ酸配列から予測される分子量56KDaよりも実際の分子量が大きいことがわかった。この分子量の差を明らかにするために精巣から抽出した同一の蛋白質をグリコシダーゼ処理して糖鎖を除去したところ約60KDaの分子量になった。したがってSgIGSFは糖鎖の修飾をうける糖蛋白質であることがわかった。さらに免疫組織化学を行い精巣におけるSgIGSF発現細胞を光学および電子顕微鏡的に解析した。10週齢のマウス精巣においてSgIGSFの強い免疫発現は精祖細胞からパキテン期早期の精母細胞の細胞膜に見られ、それ以降の精母細胞ではいったん発現は減弱するが、ステップ7以降の精子細胞の細胞膜において再び弱い発現が認められた。一方、セルトリ細胞には免疫反応は認められなかった。SgIGSFの局在と構造からSgIGSFが接着分子としてセルトリ細胞の細胞膜上にあるSgIGSF以外の分子と相互作用することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomohiko Wakayama: "Cloning and characterization of a novel mouse immaroglobulin superfamily gene expressed in early spermatogenic cells"Molecular Reprodaction and Pevelopment. 60・10. 158-164 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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