以下の実験を行っている。 1.HSV2組み換えウイルスの作製 ウイルスがターゲットとする細胞に感染を起こす際にウイルスの膜糖タンパクであるgD又はgBが必要であると考えられている。そこで、我々が保有しているHSV2のうちで最も毒性が強い株のgD又はgBを欠損させ、代わりにreporter geneとしてlacZ遺伝子を挿入したウイルスを作製する。 方法:a)recombinant plamidの作製 pMC1871のlacZ遺伝子の5'側と3'側にそれぞれgDの5'側非翻訳領域とgDの3'側の非翻訳領域を組み込む。 b)recombinant virusの作製 我々が分離保有しているHSV2とa)で作製したプラスミドをVero細胞にco-infectionさせplaque purificationを行い、目的のウイルスを単離する。 c)gD発現プラスミドの作製 HSV2をBgl IIでdigestし作製する。 マウスでの神経毒性の検討と神経病変の分析を行う。 gD欠損ウイルスやgD resue株を投与し検討を行う。 以上の他に今年はさらにgBについても同様の検討を行う。
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