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2001 年度 実績報告書

B細胞アダプター分子BLNKに結合する新規蛋白質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770165
研究種目

奨励研究(A)

研究機関関西医科大学

研究代表者

山崎 哲男  関西医科大学, 医学部, 助手 (90330208)

キーワードBCR / BLNK / Ruk / PI3K / DT40
研究概要

ITAMに含まれるチロシン残基がリン酸化されることがBCRシグナルを展開するうえで必須であり、なおかつ細胞内タンパク質のチロシンリン酸化がBCR刺激後一番最初に検出できる生化学的反応という事実に基づき、1990年代チロシンキナーゼ群(PTKs)のBCRシグナルにおける役割が活発に検討されてきた。特にLyn, Syk, BtkのBCRシグナルにおける重要性、およびLyn, Syk, Btkの活性化機構が明らかにされてきた。このような成果を踏まえて、BCRシグナルを制御するアダプター分子BLNKの機能発現機序に的を絞って研究を行ってきた。
BLNKのSH2ドメインに結合する蛋白質(p110)を単離解析した結果、この蛋白質はBLNKのSH2ドメインをbaitに用いたが、そのbait自身には近傍のproline-rich領域を含んでおり、p110のSH3 domainが、BLNKのproline-rich領域と結合して、単離されてきたことが判明した。遺伝子を単離した結果、既に、クローニングされていたRukに相当していた。Rukは、PI-3Kに結合する蛋白質としてクローニングされたアダプター分子であり、私達の結果をふまえて考えると、BLNK/Ruk/PI3Kの3つの分子が複合体を形成し、PI3Kの活性化制御に寄与していると考えられる。この可能性を確かめるためのDT40細胞でRuk欠損細胞を樹立し、検討した結果、抗原受容体レセプター依存性PI3Kの活性化が減弱していることが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamazaki, T. et al.: "Essential immunoregulatory role for BCAP in B cell development and function"J.Exp.Med.. (in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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