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2001 年度 実績報告書

Rh蛋白複合体関連遺伝子ノックアウトマウスの作成とその遺伝学・生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770227
研究種目

奨励研究(A)

研究機関自治医科大学

研究代表者

熊田 真樹  自治医科大学, 医学部, 助手 (40326830)

キーワード血液型 / 分子遺伝学 / ノックアウトマウス
研究概要

Rh蛋白複合体関連遺伝子ノックアウトマウス作成に向けて、該当する領域の詳細な構造を知るために、RH遺伝子のマウスオーソログであるRhced遺伝子とその周辺領域約158kbの塩基配列を、BACクローンを用いて決定し、その結果をDDBJに登録した(2002年6月公開予定)。決定された塩基配列を解析し、Rhcedの3'側に隣接してヒトSMP1遺伝子のオーソログを発見した。この結果から、ヒトのRHCE遺伝子とSMP1遺伝子の関係と、マウスのRhced遺伝子とSMP1オーソログとの関係が相同であることを認めた。ヒトのRH遺伝子は1個の祖先遺伝子が重複した結果2個になったと推定されているが、この実験から、RHCE遺伝子がオリジナルの遺伝子に相当することが推測された。またRhced遺伝子の5'側約50kb上流に1個遺伝子の存在を予測し、それは理研のマウスcDNAエンサイクロペディアプロジェクトのライブラリの中の一つに一致した。これらの結果を平成13年度第46会日本人類遺伝学会総会にて発表した。Rhced遺伝子とその周辺に存在する2個の遺伝子について、引き続き組織発現分布をreal time RT-PCR等を用いて解析した。その結果SMP1は普遍的な組織分布を示す膜蛋白であり、AK003528は精巣にわずかに多く分布する可溶性蛋白であることが推測された。Rhcedについては脾臓のみに限局して発現していた。これらの結果を厚生科学研究費補助金特発性造血障害に関する研究班平成13年度第2回合同班会議総会にて発表した。明らかになったRhced遺伝子領域の構造を基に、現在ノックアウトマウス作成用のDNA組換えコンストラクトの作成中である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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