研究概要 |
ラットコリンアセチルトランスフェレースプロモーター制御下にヒトアポトーシス阻害タンパク(XIAP)を発現するトランスジェニックマウスを作製した.トランスジーンを持ったファウンダーマウスのうち,mRNA,タンパクレベルでのXIAPの発現を確認できた系統を1系統樹立した. 発現したXIAPが細胞死抑制効果を有するか検討する目的で,8週齢メスのトランスジェニックマウスで,舌下神経切断術を行ない,コントロールマウスとの比較から,軸策切断による細胞死抑制効果があることを確認した. また,現在,Farn ilial Am yotrophic Lateral Sclerosis(FALS)モデルマウスとの交配実験を行い,XIAPにより,発症時期,罹病期間の変化を観察中である. 一方,ラットコリンアセチルトランスフェレースプロモーター制御下に活性型ヒトセリンスレオニンキナーゼ(Akt)を発現するトランスジェニックマウスの作製を試みたが,トランスジーンを持ったマウスの系統の樹立は困難であった.トランスジーンの作用により,神経系に何らかの障害を生じる可能性が考えられた.
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