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2001 年度 実績報告書

カテコールアミン誘発性心不全モデルにおける各種心不全治療の分子生物学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 13770341
研究種目

奨励研究(A)

研究機関筑波大学

研究代表者

河野 了  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90323295)

キーワードDahlラット / 心不全 / 拡張障害 / アンジオテンシン変換酵素 / アルドステロン
研究概要

Dahl食塩感受性ラットを用い、Isolated diastolic heart failureモデルを作成し、ACE阻害薬、抗アルドステロン薬およびその併用効果について検討した。7週齢から8%のNaClを含有する高食塩食をDahl食塩感受性ラットに投与し、高血圧によるIDHFを作成。IDHFをplacebo、ACE阻害薬(Imidapril 1mg/kg/day)、抗アルドステロン薬(Spironolactone 2mg/kg/day)およびACE阻害薬と抗アルドステロン薬併用群に分割し、薬剤を投与し、16週齢で心エコーを用い心機能を測定した。その後、左室重量と肺重量等を測定し、病理組織像を検討した。左室肥大指標の左室重量/体重はplacebo投与群(n=6)が4.06±0.65mg/g、ACE阻害薬投与群が3.45±0.32mg/g、抗アルドステロン薬投与群が3.7±0.39mg/g、併用群が3.33±0.35mg/gであり、placebo投与群に比較し、併用群では左室肥大が有意に改善していた。肺うっ血指標の肺重量/体重は、placebo投与群が8.03±4.39mg/g、ACE阻害薬投与群が5.05±1.17mg/g、抗アルドステロン薬投与群が6.25±3.59mg/g、併用群が4.59±0.61mg/gであった。心不全薬投与群ではplacebo投与群に比べ、肺重量/体重は小であったが、各群間に有意差は認められなかった。また、心エコーによる左室収縮機能は、各群間に有意差を認めなかった。高血圧によるIDHFにおいて、ACE阻害薬と抗アルドステロン薬を併用投与することにより、左室肥大を改善させ、拡張性心不全を軽減することが推測された。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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