研究概要 |
ウイルス感染症関連血球貧食症候群患者(アデノウイルス7型感染症関連5例,マイコプラズマ感染症1例,アデノウイルス3型・EBウイルス混合感染関連1例,起因ウイルス不明1例)の末梢血からDNAを抽出し,CTLA-4の遺伝子多型について検討した。検討した遺伝子多型部位はCTLA-4,Exon1・position49のアデノシン(A)/グアニン(G)の遺伝子多型でPCR-RFLP法により検討した。同部位の多型頻度はA/A3例,A/G2例,G/G3例であった。これら遺伝子多型(Genotype)と臨床所見について検討した。その結果G/GのGenotypeをもつ症例で意識障害の期間が長く,解熱まで日数を要するとの結果を得た。この結果を第42回日本小児血液学会総会,第76回近畿血液学会地方会で発表した。現在,症例数を増やし検討するとともにCTLA-4の他の多型部位,-318C/T, intron1の(AT)リピート数の遺伝子多型について解析を続行中である。
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