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2001 年度 実績報告書

RecQ1 helicaseの異常が病因と推測される新しい早老症の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770424
研究種目

奨励研究(A)

研究機関北海道大学

研究代表者

松村 和子  北海道大学, 医学部・付属病院, 助手 (10311515)

キーワードRecQ1 / RecQ4
研究概要

非典型的であり確定診断がなされていない早老症, 癌多発症の症例について, 研究室データベースから抽出した15人について, 臨床症状を詳細に精査し, 家族歴を調査した。
さらに, 患者, 末梢リンパ球をEBウイルスで不死化して, 蛋白を抽出し, 精査した。
RecQ1, BLM, WRN, RTS, RecQ5の発現をwestern blotで調査した。その結果, 数例は, RecQ1のバンドが正常よりも短いことがわかった。これをもとに, 正常よりも短いバンドを検出した症例について, まず, genomic DNAの変異の有無を, RecQ1について調べた。PCR法とDirect Sequence法とを用いて, イントロンーエクソンーボーダーを確認した後, エクソン領域にプライマーがかからないように設計し, 全塩基配列をシークエンスした。その結果, RecQ1領域には, 変異は認められなかった。しかし, 関連遺伝子であるRecQ4を同様にPCR法とDirect Sequence法にて変異の検索した結果, E267D、R1005Qの変異が検出された, これらの変異が直接, 病態の発症に結びつくかは現在のところ明らかではないが, 例えば, 個々のアミノ酸置換は単なる多型であっても、2つの変異が同時に存在することで、蛋白質の高次構造の変化などを伴い、機能変化に結びつくといった可能性も予想される。これらの研究結果をふまえて, mRNAの発現状況をEBウイルスでトランスフォームした不死化リンパ球から抽出したmRNAを用いて, 転写量, ターンオーバーレートを検索した。この研究に関連して, いくつかの症例報告をPublishした。
11研究発表の項に, 記載した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sato-Matsumura KC et al: "Toenail Dystrophy With COL7A1 Glycine Substitution Mutations Segregates as an Autosomal Dominant Trait in 2 Families With Dystrophic Epidermolysis Bullosa"Arch Dermatol. 138. 269-271 (2002)

  • [文献書誌] Ota M, Sato-Matsumura KC et al: "Close association of dermatitis herpetiformis and chronic tonsillitis in Japanese patient without gluten sensitivity"Acta Dermato-Venereol. 81. 373-374 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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