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2001 年度 実績報告書

結合組織成長因子の潰瘍治療薬としての検討

研究課題

研究課題/領域番号 13770476
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

林 伸和  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90272575)

キーワード結合組織成長因子 / 創傷治療 / 潰瘍
研究概要

結合組織成長因子(Connective Tissue Growth Factor : CTGF)は,培養細胞を用いた実験系で、線維芽細胞に対して増殖促進・化学遊走促進作用と細胞外マトリックスの産生促進作用を有している.これらの生物学的活性から、CTGFは肉芽形成を促進する作用が有ると考えられる.実際の開放創で、肉芽形成と連動して結合組織成長因子の発現が高まることがわかった.一方で,CTGFとFGF(線維芽細胞増殖因子)とのコンビネーションでマウスの背部に肉芽形成を認め,またTGFβ(形質転換増殖因子)に続けてrCTGFを皮下注射することで肉芽形成が持続することもわかった。今後、動物潰瘍モデルでのFGFやTGFβの役割やCTGFそのものの持つ役割を分析することにより、さらにコンビネーションのもつ意義を追求する必要が有る。これらのサイトカインが、細胞外マトリックスの産生をうながすことや線維芽細胞の増殖遊走を促すことはすでに分かっているが、実際の創傷治癒には、相互の作用が重要と考えられる。それぞれがどのようにして関係しあい、また、細胞外マトリックスがどのように関与してくるのかを調べることとなる。皮膚の潰瘍面からの浸出液は、通常の創傷治癒に必要な様々なサイトカインを含んでいることが知られている。その中の有効性分としてのCTGFの存在量と役割をさらに明らかにし創傷治癒効果がどのようにして行なわれているかをさらに詳しく調べたい。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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