研究概要 |
平成13年度は特に以下の点について報告する。 1)ヒト大腸癌細胞HT-29細胞を用い、X線照射後、MUC1タンパク及びmuc1mRNAの発現量が増加する事を見いだした。 2)プロモーターアッセイにより、X線照射によるMUC1の増加はmuc1遺伝子の転写活性化によるものと推測された。 3)GFP標識したHT-29細胞をIn vivoに移植後、GFP標識した細胞を回収し、MUC1の発現を解析した結果、MUC1タンパクの増加が認められた。 4)GFP標識したHT-29細胞をIn vivoで照射後、GFP標識した細胞を回収し、MUC1の発現を解析した結果、MUC1タンパクのさらなる増加が認められた。 これらのことより、X線照射によるMUC1タンパクの増加はIn vitro, In vivoの両方で確認された。X線照射によるmmc1遺伝子転写活性化やIn vivoでのMUC1タンパクの発現亢進のメカニズムについては今後の課題となる。
|