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2002 年度 実績報告書

核磁気共鳴画像を用いた小児水腎症に関する研究:MR urographyおよび拡散強調画像による検討

研究課題

研究課題/領域番号 13770494
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

豊嶋 心一郎  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (20313611)

キーワードMRI / MR urography / 拡散強調画像 / 水腎症 / 分腎機能
研究概要

MR urographyの描出能、拡散強調MR画像検査の分腎機能測定能力を調べるためにウサギ水腎症モデルによる実験を施行した。方法:尿管の結紮により一側水腎症を呈した日本白色家免4羽に対して、HASTEシーケンスを用いたMR urographyとspin echo型echo-planar imagingを用いた拡散強調画像検査とDIPを施行した。MR urographyの撮像パラメーターは128ETL、256×240 matrix、effective TE : 95msec、FOV : 350mm、脂肪抑制法併用とし、冠状断面5mmスライス厚で撮像してMIP処理再構成画像を作成した。拡散強調画像検査の撮像パラメータはTR : 0.8msec、TE : 123msec、128×128 matrix、Field Of View : 500mm、gradient factor b=30、900、1200(sec/mm^2)とし、軸位断面8mmスライス厚で撮像し、ADCを計測した。MPGパルスは頭尾方向にかけた。DIPは、Iohexo120mlの点滴静注30分後に撮影した。DIPとMR urographyの描出能およびDIPでの尿路の描出から推察される腎機能の程度と拡散強調画像検査から求められたADCをそれぞれ比較検討した。結果:全ての症例においてDIPは患側尿路の描出は不良で、腎機能が悪い事が推察された。MR urographyは患側尿路の描出は全て良好であった。拡散強調画像検査は対象となる腎臓が小さく、また息止め下で検査を施行する事ができなかったので、得られた画像は不鮮明なものであった。特にb=1200sec/mm^2の時の画像に関しては、皮質に対して正確に関心領域をとる事が困難であり、信頼のおけるADCを算出する事ができなかった。今回の結果より、分腎機能が低下している症例では、拡張尿路の描出という点ではDIPよりMR urographyの方が有効性が高いことが示唆された。分腎機能測定はウサギの様な小動物では評価困難であったが、小児の腎臓に関しては検討する価値があると思われた。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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