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2002 年度 実績報告書

樹状細胞の分化におけるIRF-4の役割

研究課題

研究課題/領域番号 13770581
研究機関長崎大学

研究代表者

鈴木 章一  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (40253695)

キーワードIRF-4 / 樹状細胞 / 分化 / 転写因子
研究概要

A.In vitro解析(マウス骨髄細胞培養系を用いた解析)
1.GM-CSFにより分化させた骨髄細胞由来樹状細胞(GMDC)を用いた比較解析
a.IRF-4ノックアウトマウス(IRF4KO)と野生型マウス(wt)のGMDCの抗原提示能の比較
OVA特異的抗原提示能を調べた結果、IRF4KO由来GMDCの抗原提示能は著しく低下していることがわかった。またOVAの取り込みは正常であった。
b.IRF-4により発現が制御される遺伝子の検索
(1)IRF4KO由来のGMDCではINFγ,IL12は発現量が低下していたが、IL1β,IL18は増加していた。PU.1,Ikaros, RelBは両者で同等に発現されていた。
(2)MHCクラスIIの発現量はIRF4KO由来のGMDCで激減していた。すべての共刺激分子の発現がIRF4KO由来のGMDC(成熟型)で顕著に低下していた。
2.Flt3-ligandにより分化させた骨髄細胞由来樹状細胞(FLDC)を用いた比較解析
この培養系で産生されるDCサブセット(CD11c+CD11b-とCD11c+CD11b+)のうちIRF4KOの骨髄細胞からCD11c+CD11b+のDCサブセットが殆ど産生されないことがわかった。
B.In vivo解析
各種リンパ器官(脾臓、胸腺、リンパ節、パイエル板)より細胞を単離し、フローサイトメトリーにより樹状細胞(CD11c+/MHC II+)の数をWtとIRF4KOとで比較した結果、IRF4KOでは脾臓でのみ樹状細胞の数が減少していることがわかった。さらに脾臓に存在する3種の樹状細胞サブセットのなかで、CD4を発現している樹状細胞のみが著しく減少していることがわかった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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