研究概要 |
目的:白人の新生児を対象にhome phototherapyのだめに開発されたfiber optic lightによる光療法が黄色人種に有効かどうかの基礎的研究 方法:ビリルビン・ヒト血清アルブミン複合体溶液(ビリルビン10mg/dL、ヒト血清アルブミン2g/dL、0.1Mリン酸緩衝液pH7.4) 1mLを10mL試験管に入れ、fiber optic lightはそのパット上に、従来の光治療器は保育器のマット上に静置し光照射を行った。光源としてfiber optic lightは最近開発されたBiliBlanket Plus High Output (high levelとmiddle level)、BiliBlanket Plus Phototherapy System (high levelとmiddle level)、WallabyIIを用い、光治療器はgreen light 7本とblue-white light 7本を用いた。照射前、後の試料は高速液体クロマトグラフィーを用いビリルビンとその光学異性体の測定を行った。 結果:fiber optic lightのサイクロビリルビン初期生成率の比は、BiliBlanket Plus Phototherapy Systemのhigh levelを1とすると、それぞれ2.2,1.4,1.0,0.74,0.34であった。従来の光治療器のgreen light、blue-white lightでのその初期生成率はそれぞれ0.12、0.12mg/dL/minであった。(ZE)-bilirubin/(ZZ)-bilirubin比はBiliBlanket全て、WallabyII、blue-white lightが0.2〜0.3で、green lightは0.1〜0.2であった。 考察:BiliBlanket Plus High Outputは本邦でも臨床効果が期待できる。
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